特徴

Olinは小規模なビジネススクールですが、Required course を最少限に抑えることで、各人の目的に沿ったカリキュラムの編成が可能です。 1年生のFall Semesterには、Required courseがほぼ終了し、残りの1年と1/2は Elective  course がメインになります。各コースは、reading assignment、practice problem  等の事前準備、レクチャーとディスカッションの授業で構成されます。また、多様な考え方に触れることで理解を深め、かつinterpersonal skill の向上のためグループスタディが重視されてます。特にケースを授業で扱う場合、事前にグループで分析し、最終提案をレポート提出することもあります。
言葉の壁がある日本人学生がグループスタディで貢献するのは簡単ではありません。グループミーテングでは説明のための一枚紙を用意するとか、日本人に比較優位のある数量的な分野を引受ける等、積極的な対応が必要です。授業では積極的に発言することが求められ、class participationが10-25% 成績に反映されます。 教授陣の質は非常に高いです。学生の質問に関しては授業中でもよく対応してくれますし、直接、教授に聞きにいくことも容易です。
また、週に一度help sessionが設けられ、そのコースのティーチングアシスタント(通称TA,多くの場合2年生)が、学生の質問に応じて練習問題の解き方等を解説してくれます。 Olinの場合、総合的にはレクチャーとケースを組み合わせた授業構成になっていますが、細分化するとファイナンス系はレクチャー主体、戦略やマーケティング系はケース主体など、科目や担当教授のスタイルによって異なります。

 

ケースには、実例に基づき歴史的背景と経営者が直面した問題が盛り込まれ、授業では指導教授のリードの下、学生が意見をぶつけ合い、問題の本質を明らかにし解決策を導き出します。ケースを用いる最大のねらいは、MBAで学ぶ学術的内容を単なる机上の空論で終わらせず、現実のビジネスと結びつけること、多くの学生が課題について異なる視点から意見をぶつけ合うことで、自らが気付かなかったような視点を吸収し、視野を広げることです。それに加え、歴史(特に失敗)から学ぶ教訓、幅広い業界の競争状況や収益構造の把握、限られた情報・時間内で企業戦略を分析するcritical thinking、といった知識・スキルも身につきます。