オーリンビジネススクールでは、experiential learningを非常に重要視しており、Practicumやventure advisingの他にTaylor consulting projectが用意されております。 Taylorはセントルイス地域の非営利起業(NPO)に対するコンサルティングプロジェクトです。Taylor の特徴の一つとしては他のプロジェクトと比較して短期間(約6週間)で行われるため、クライアントの問題点をいち早く把握し、クライアントと密接なコミュニケーションを図りながら、解決策を見出す必要があるという点です。プロジェクト内容は、多岐に渡っており、戦略、マーケティング、ファイナンス、そしてアカウティングのいずれかのプロジェクトから生徒が自らの強みを活かせる分野を選んで参加します。
私が担当した クライアントはセントルイスにあるリサイクルビジネスを行っているNPOでした。プロジェクトの内容としては会計システムの導入支援という内容であり、事業が拡大するにつれて自動で会計数値を管理できる仕組みが必要となったため、その支援を私達MBAの生徒に託されました。まずは、プロジェクトのアウトライン及びスコープ等を事前に設定し、クライアントとの期待ギャップが生じないように方向性をディスカッションしました。それ以降は、コンサルティングとはいうものの非常に地味な作業(具体的には、会計方針や会計処理についてクライアントにヒアリングを行いながら、過去の3年間の取引を一つ一つ仕訳に起こして会計ソフトに入力して行く。)が続きましたが、最終的には、短期間で、会計ソフトのスムーズな導入及び今後の運営方針の設定というアウトプットを提供することができました。ありがたいことに、クライアントから非常に好評価を頂き、次のセミスターにて、再度コンサルティングの依頼を頂いたほどでした。
私はこの授業から英語でのリーダーシップ経験、ディスカッションのファシリテーション、 及びリアルなコミュニケーションスキルを身につけることができたと自負しておりますし、この経験を経たからこそ、残りのMBA生活においても自信を持って授業やその他アクティビティに取り組むことが出来たと考えております。コンサルティングに興味がある方は是非とも受講して頂きたい授業です。