【Class of 2014】

 

 

◆バックグラウンド

職歴: 金融

形態: 社費

◆Why MBA?

入社当初から英語を使うビジネスや海外勤務に漠然とした憧れや不安を持ち続けていた中で、勤務先企業による海外企業の買収が起こり職場に突然多数の外国人が参入するなどグローバル化の必要性を肌身で感じることとなった。それまでの職務環境に不満は無かったものの、①これまでの自分とは異なるもっと大きなものの見方/考え方を身につけるため、②上記グローバルな環境に対応できる英語力を身につけるため、③一度環境を大きく変えることで自分自身に刺激を与え次のステップに備えるため、海外留学の社内派遣制度に応募。□ 上記時点で必ずしもMBAである必要はなく、語学留学や海外拠点のトレーニーなども希望には沿っていたかもしれないが、結果的に当時社内で応募可能な選択から選び決断した。

◆スケジュール  

□ 2011年3月: MBA留学候補生の社内選考結果受領。それまでのTOEFL最高点65点。

□ 2011年4月:  TOEFL 70点。その後60-70点台を彷徨う。

□ 2011年7月: AGOS夏祭り参加。Olinのブースにも立ち寄る。 

□ 2011年8月: TOEFL 87点。久しぶりの大きな上昇。しかしこの後数ヶ月に渡り70-80点台を彷徨い続ける。

□ 2011年9月: The MBA Tour参加。エッセイ、面接対策として江戸義塾に通い始める。

□ 2011年10月: GMAT 690点。思いがけず初回で終了。 

□ 2011年11月: QS MBA Tour参加。

□ 2011年12月: エッセイ準備の本格化に加え、終わりの見えないTOEFLに悩まされる。 

□ 2012年1月: 1校に出願(TOEFL 87点)。

□ 2012年2月: TOEFL 94点。この後結局スコアアップできず、これが最高点となる。Olinに出願。一週間かけて米国ビジットツアーへ。3校を訪問。出願済みの2校(Olin含む)は現地でインタビュー。帰国後Olinから合格通知。

□ 2012年3月: 1校から合格通知。2校に出願。

□ 2012年4月: 2校から不合格通知。Olin進学を決定。

 

◆総括   今思い出しても気分が悪くなるほどスコアメイクに悩まされ続けた一年間でした。幸いGMATは思いがけずも早く終了できたものの、最後の最後までTOEFLに苦しめられ続けました。渡米直前まで会社業務には携わっていたものの、特に受験期間後半は上司やチームメンバーの好意により勉強時間を確保することができました。このあたりは当然個々人で状況は異なりますが、社費受験生の方であれば少なくとも直属の上司や近くの同僚には自身の状況を正直に伝えた上で協力を仰ぐべきだと思います。業務を回すことも求められているでしょうが、社費留学生に選ばれたということは会社としてもあなたに合格してもらわねばならない訳であり、それが差し当たってのプライオリティになるべきです。私自身の経験からすれば、職場と家族の理解/協力がなければこの合格はなかったであろうと思っています。

さて、スコアメイクやその他受験対策については既に各方面で様々なアドバイスが得られているかと思いますので、学校選びについて私の経験から記します。私自身、受験中は志望校選択のために様々なランキングをくまなく見渡したり、また有名教授や強みの分野などを比較したりしていましたが、入学後の自身の経験や他校友人との話を聞く限り、(語弊を恐れずにいえば)どこのビジネススクールも大して変わりないということに気づかされました。基本的なカリキュラムは似通っていますので、どこに入学したとしても一通りの学習と経験をすることができるでしょう。

もしも受験時点で自分の学びたい専門科目が明確で、例えば絶対にこの教授から教わりたいといった希望があれば別ですが、私のようにファイナンス分野に重点を置きつつしかし幅広くマネジメントを学びたいといった目標であれば恐らくどのスクールでも満足のいくものが得られると思います。そこで重視すべきなのは、どんな環境で学ぶかという点です。これは様々な要素が関わってきますが、例えば学校の大きさ(人数の多さ)や学生の気質、気候や住宅などの生活環境、日本人学生の数や雰囲気といったものは大いに影響するでしょう。

私自身は小さい子供連れの渡米ということもあり大都市よりは少し落ち着いた環境で、しかし最低限の利便性を求めて受験校選びをしました。また少人数クラスの方が自身の学習スタイルには合うと考え、それも学校選びの大きな要素でした。私は2月に現地インタビューも含めて3校にキャンパスビジットを行いましたが、これが最終的に進学校決定に大きな影響を及ぼしました。

ビジットをし実際に学校に触れ、在校生(アメリカ人、日本人とも)と会うことで、活字化された情報では知ることのできなかった各校の雰囲気の違いや自分自身へのフィット感に気づくことができたのです。実のところ、その当時はOlinが第一志望ではありませんでしたが、ビジットをすることで最も魅力が上がったのがOlinであり、また当時第一志望だった学校は逆に志望度が下がってしまいました。結果的にOlinからの合格を得られたことで最も自分にフィットする学校に進学できることとなりました。キャンパスビジットについては時間の制約などもあり誰もができることではないとは存じていますが、もし可能であれば是非ご検討して頂くことを強くお勧めいたします。あるいは、日本国内で卒業生に会って話を聞くことや学校説明会に参加することでもその学校の雰囲気を知るひとつの機会にはなるかと思います。

 

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◆バックグラウンド

□ 職歴: 金融 

□ 形態: 社費

◆Why MBA?

□ 某外資系金融機関での業務および日系金融機関での海外展開プロジェクトを経験するなかで、英語の習得、異文化への理解及び国際的なビジネスのセンスが必要であると感じたため。

◆スケジュール

□ 2011年3月:  会社からMBA候補生の辞令  TOEFLの学習開始

□ 2012年5月   TOEFL 初受験 78点、レジュメ作成

□ 2011年7月:  GMATの学習開始

□ 2011年9月:  TOEFL 102点(出願スコア) 、GMAT 初受験 500点台 

□ 2011年11月: 某予備校で中旬にエッセーの作成を始める。 

□ 2011年12月: インタビュー練習開始。 

□ 2012年1月:  4校にアプライ(3月までに10校以上にアプライ)、GMAT4回目 600点

□ 2012年2月:  GMAT5回目 610点(出願スコア)、Olinにアプライ

□ 2012年3月:  いくつかの学校からインタビューのインビテーションをいただく。Olin含め数校にビジット

□ 2012年4月:  Olinより合格通知。 

 

◆総括

純ドメでしたが、会社からほぼフルタイムでの勉強を許可されていたため、時間の面で他の受験生より相当に恵まれていたと思います。ただ、それでも非常に苦労しました。GMATでスコアがでず、2月中旬まで引きずったため、何校かの2ndでのアプライを断念し、3rdにまわさざるを得ませんでした。 TOEFLについては、9月の時点で100点を超えましたが、GMATでは最後の最後まで粘ったものの、全く結果がでませんでした。

TOEFL についてはドナルドミラー氏のスピーキング教室とAGOS、 GMATについてはAGOS, YES, Affinityを利用。ただ、強調したいのがMBA受験上、GMATで結果がでないと相当に苦しいということです(多くのUSの学校で足切りに利用されていると考えられます。)

エッセーについては、レジュメの段階である程度自分の経歴の洗い出しはすんでいるはずなので、それをもとに膨らませていくことになると思います。何がMBA受験上評価されやすいのかは、こちらでは判断がつかない場合があるので、思いつくもの全てをカウンセラーになげてしまえばよいと思います、私の場合は、Why MBAが自分のAchievement(Work experience)の重要な部分と深く結びついていたため、非常に説得力のあるものが書けたと思っております。

Why MBAとAchievementはインタビュープロセスでも最も重要なものなので、エッセーの段階でしっかりとしたストーリーを作っておく必要があります。スケジュールについては、2nd(1月上旬)で3〜4校を前提にすると、遅くとも10月には始めないと手遅れになる可能性があります。(私の場合は時間の面で相当に恵まれていたため、11月にスタートしました。)まずは各校である程度、共有できるWhy MBAと Achievementについて仕上げる事になると思いますが、私はこれだけで1ヶ月かかりました。なんとか12月の終わりに2校分、1月の初めに2校を完成させました(GMATが低かったためアプライできず、数校は3rdにまわしましたが)。

3〜4校を仕上げた後は、1週間1校ペースで量産していきました、エッセーカウンセラーの1校目に合格するまでアプライし続けろとのアドバイスの元、3月に最初の合格をいただくまで、休む事なく書き続けていました。 インタビューですが、少なくとも基本的な質問(Walk through your resume, Why MBA, Work achievement等)に対する答えは、あらかじめ用意しておいた方がよいです(エッセーをベースに組み立てる)。また、英会話学校を利用し、言い回しのチェック及び模擬インタビューを受けました。

最後にOlinについて。Olinの場合は、テストスコアに問題があったとしても人物評価(熱意)で合格を勝ち取れる可能性があると聞いていたので、ビジットしました。上述の通りのGMATスコアですが、700点超えでも不合格の方がいらっしゃる中で、自分が合格をいただきました(面接がとてもうまくいきました。)。

皆様にも是非ともビジットし、学校の雰囲気を掴んだ上で面接されることをお勧めいたします。

 

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◆バックグラウンド

□ 職歴: メーカー  

□ 形態: 社費  

◆Why MBA?

□ これまでは国内中心の業務だったが、将来的には海外関連業務に携わりたいという思いが強くなっていったため、海外を経験し商慣習や文化の違いを学び、また英語能力の向上を目指したいと思ったから。  □ ビジネス全般の知識や考え方などを授業やクラスメートから学びたいと思ったから。  

◆スケジュール

□ 2011年5月: TOEFL初受験69点。  

□ 2011年6月: TOEFL2回目77点。  

□ 2011年7月: TOEFL3回目、点数が下がる67点 。  

□ 2011年8月: TOEFL5回目75点。  

□ 2011年9月: TOEFL6回目、やっと点数が伸び始める93点。  

□ 2011年10月: 予備校に通い始める。アゴスにてTOEFL講座、GMAT講座開始。

□ 2011年11月: GMAT初受験610点(出願スコア)。     

□ 2011年12月: 10-12月でTOEFL7回目-13回目を受けるが93点以上の点数は出ず、落ち込む。GMAT2回目520点…、更に落ち込む。エッセー作成開始。  

□ 2012年1月: TOEFL14回目99点(出願スコア)。2校に出願。  

□ 2012年2月: Olinに出願。TOEFL16回目106点(出願スコア差し替え)。Olin含めて6校をキャンパスビジット&インタビュー。  

□ 2012年3月: 3校に出願。1校から合格通知。  

□ 2012年4月: GMAT5回目630点(出願スコア差し替え)。Olinと他3校よりWaitlistの通知。Olinと他1校より合格通知。Olinへの入学を決断。 

 

◆総括

TOEFL、GMATともにすごく時間がかかりますので、とにかく早めに準備することが重要だと思いました。TOEFLはMBA受験を決めたら、とにかくすぐに一度受験しその難易度を体験して、勉強へのモチベーションを上げることが必要です。リスニングとスピーキングは点数が安定せず、かなり苦労しましたが、例えばポッドキャストで英語のニュースを聞くなど、TOEFLより少し早い英語を聞くことで、TOEFLのリスニングが聞き取りやすくなった気がします。

また、ラッキーですべてのセクションの点数がいい点で揃うことがあるので、とにかく受けられるだけすべて受けることをお勧めします。 GMATは最後まで苦労し、最後まで納得がいく点数が出なかった、不思議なテストでした。受験を通じて最も後悔した点はGMATの勉強の開始が遅かった点です。TOEFL,GMAT共に同じくらい重要なテストですので、TOEFLの点数が出ていない状況でも、スケジュールに応じて、GMATの受験を開始しておくべきだったと思いました。 

受験で最も正解だったと思った点はキャンパスビジットをしたことです。キャンパスビジットをすること自体が合否判定に影響があるかどうかはわかりませんが、私の場合キャンパスビジットしたことで、ランキングだけではなくそれぞれの学校を色々な面から見ることができました。最終的には3校から合格をもらったのですが、迷うことなくOlinを選べたのもキャンパスビジットをした際に在校生から話を聞いたり、授業を受けたり、校舎内を見て回り学校の雰囲気を体験したりと、それぞれの学校への自分の志望度を色々な面から判断しその際に決定できていたからです。

もしキャンパスビジットをしなかったら、学校を選択する際の材料が限られたものとなり、進学先の決定に迷ってしまったと思います。

 

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◆バックグラウンド

□ 職歴:金融   □ 形態:社費 

◆Why MBA?

□ 学生時代よりMBAに対する漠然とした憧れを抱いていた中で、社費派遣にて日本のビジネススクールに通学。①左記通学を通じ得るものが多かったこと、②改めて体系立てて経営全般について学びたかったこと、③英語力を向上させたかったこと、等を勘案し社内のMBA派遣に応募。

◆スケジュール

□ 2010年12月: 社内の選考通過、MBA候補生としての通知受領。  

□ 2011年1月: 大手予備校に通いTOEFLの勉強開始。TOEFL模試を受験、31点。撃沈。自身の英語力の低さとこれから挑む壁の高さを認識。  

□ 2011年2月: TOEFL初受験、57点。  

□ 2011年5月: なかなかTOEFLが上がらない中で、MBA受験をされた先輩からのアドバイスを受け、小さな塾にてTOEFLの勉強を一からやり直し(結果的にはこの塾でTOEFL,GMAT全てをお世話になる)。  

□ 2011年6月: やっとTOEFLが80点台に到達。出願用のレジュメ作成開始。GMATに取り掛かる余裕は依然無し。  

□ 2011年8月: TOEFLが97点に到達。GMAT及びエッセイの作成を本格的に開始。  

□ 2011年11月: GMAT初受験、600点。この間TOEFLを受け続けるも97点を超えることが出来ず、このスコアで出願。      □ 2012年1月: GMAT3回目、690点。GMATはこれで打ち止めにし、これ以降は出願とTOEFLに専念。3校出願。  

□ 2012年2月: 追加でOlin出願。1月に出願した1校とSkypeで面接、合格通知受領。  

□ 2012年3月: 更に追加で3校出願。1月出願の1校と東京でインタビュー(不合格)。  

□ 2012年4月: OlinとSkype面接、合格通知受領。3月出願の1校と東京でインタビュー(Waitinglist入り→最終的に不合格)。   □ 2012年6月: Olin入学を決断。  

 

 

◆総括

上記スコア遍歴から分かるように、とにかく英語、特にTOEFLに苦しめられたMBA受験でした。また、職場、塾、家族の大きなサポートをもらいながらも、日常業務とMBA受験の両立に苦しみ続けた1年半であったと思います。言い換えると、それまでの、仕事とプライベート(家族)という2項対立から、仕事、MBA受験、プライベートの3項対立をうまくマネジメントすることはとても難しいものがありました。

受験校選びについては、小規模の学校で在校生間の雰囲気がいいところ。また、家族連れでの渡米でもあり、3歳になる息子の教育環境として適したところ、等を勘案し主に中西部の学校を受験。私の場合、キャンパスビジット等は一切しなかったため(Olin入学時に初めてアメリカの大地を踏む)、面接時の面接官の話や印象、卒業生の方のお話等から判断をしなくてはいけなかったのですが、①お会いした面接官、卒業生の方皆さんがとても親切であったこと、②セントルイスという町が都会過ぎず、田舎過ぎず子育てに適していると思えたこと、③日本人が多過ぎず英語力の向上が図れること、から最終的にOlinを選びました。 実際、渡米直前に卒業生の方々が壮行会を開いてくださり、そこで卒業生や、これから2年間いっしょにOlinで学ぶこととなる同級生に会い自分の判断が間違っていなかったことを認識(渡米後、海外生活初めての私は、上級生や同級生の皆さんにことある毎に助けていただきました)。

また入学後も、インターナショナル、ネイティブを問わずアットホームな雰囲気で厳しいなりにも楽しく勉強が出来ていることを実感。また、息子についてもWashUの付属幼稚園(同じキャンパス内)に通学させていますが、クラスに日本人がいない中でも、毎日楽しく通学し家族全員セントルイスの町を気に入っています。受験勉強は思うように上がらないスコアや仕事とのバランス等、苦しい日々の連続ですが、この経験から学ぶことは多く、こればかりはやった人にしか分からないものだと思いますので、あきらめず、投げ出さず、最後まで受験生活を乗り切ってください。